初めての屋外塗装

2020年12月〜2021年1月上旬にかけて、初めて屋外での塗装作業を経験しました。これまで、室内塗装しか経験がなく、渋っていた私の背中を押してくれたのは、「これを機会に勉強してやってくれないか。」という知り合いのアパートオーナーさんからの一言でした。もしかしたら、仕事の幅を広げるチャンスかもしれないと思い、前向きに考え始めました。とはいえ、寒い時期の外での作業は、結構大変でした。


塗装の先生

現場を見てみると、一部欠落した箇所もあり、ちょっと手ごわそうな印象でした。早速、塗料販売店のK氏に電話をかけ、指導を仰ぎました。(ちなみに、かなり手間がかかって面倒くさいので、自分なら断りたい案件だと言われました。汗;)K氏は、学校卒業後15年にわたり塗装の施工管理を行っているベテランです。知り合って5年以上になりますが、これまで、何度も相談にのっていただいています。K氏は私の塗装の先生で、力強い味方です。だから、私は安心していろいろなことにチャレンジできます。


下処理・補修作業

浮き錆がかなりあり、まずはそれを落とすところからです。マスクとゴーグルを着用しての作業です。これが結構大変で、時間もかかります。でも、綺麗に仕上げ、長持ちさせるためには、大切な作業です。そして、欠落してる箇所は、アルミテープで補修します。(ホームセンターで探したところ、塗装できるものは少なかったです。)よく見ると、昔補修した跡がたくさんあり、建物の歴史を感じました。


超防錆 サビキラーカラー

塗料には、大きく分けて溶剤塗料と水性塗料の2種類があります。一般的に溶剤塗料の方が防錆力はあるのですが、臭いが気になります。
今回は、K氏お勧めの「サビキラーカラー」(色はエメラルド)を使用しました。サビキラーカラーは、溶剤並みの強力な防錆効果があり、食品衛生法適合の高い安全性も兼ね備えている優れものです。分離しやすいので、丁寧に撹拌する必要があるのですが、すぐに使用するのであれば、出荷前に拡販してから出荷してもらえれば、楽に作業できます。


1インチのローラーが大活躍

凹凸が多いので、塗るのは結構手間がかかります。今回は、1インチのローラーが大活躍しました。それでも入らないところは刷毛と筆で塗り足します。(2回塗りです。)この期間に、ローラーの扱いがかなり上達しました。アパートの入居者ともすっかり顔なじみになり、今日はどこを塗っているのかと探してくださる方も。そして、驚いたのが、近くに住んでおられる方もよく見ているということです。「いつも丁寧に、時間をかけて作業されますね。」と声をかけられた時には、ずっと見られていたのだと少々驚きました。


無事作業完了

階段から2階の床に、簡易防水塗料「タケトップ」を塗って、作業終了です。骨材入りなので、雨の日も滑ることがありません。オーナーさんから2階の入居者に、作業当日は朝9時から夕方5時まで出入りしないように、あらかじめ連絡していただきました。
通算16日に及ぶ作業でした。一時は気が遠くなりましたが、終わってみるとあっという間だったかもしれません。これほど長い期間、同じ場所に通うのは初めてかもしれません。普段は、数日で1つの現場が終わるため、終わった後に、少し寂しさが残りました。
お天気にも比較的恵まれ、本格的な寒波到来前に作業が終わり、ホッと胸をなでおろしました。いつもこうやって周りの人に育ててもらっています。