「女性の方が安心感がある」「女性の方が相談しやすい」 私(Kumiko)が、一般のご家庭の施工に伺うときに、よく言われる言葉です。私自身の過去を振り返ってみても、「どうして自宅に来る業者の人は男性ばかりなのだろう?」という疑問が、起業する一つのきっかけでした。プライベートな空間(自宅)に、見知らぬ男性の方を入れるのは抵抗があるという女性は、少なからずいらっしゃると思います。自分一人しかいない自宅の場合は、特に。
この業界に少ない女性経営者として、女性のそういった声にもっと応えて必要は、以前から感じていました。「使命感」と言った方がいいかもしれません。これまでも、壁紙・クロスを “塗り替え” に伺った際に、サービスで少し他のこと(模様替えや片づけ、掃除など)もお手伝いすることはありました。でも、本格的に着手するのは、もっと先だと考えていました。
会社は、まだ2期目を迎えたばかり。まだまだ、経営は安定しません。私一人で、ほぼすべてをまかなっています。基幹社員が社内に定着し、ある程度任せられるようになったら、本格的に女性ニーズに特化したサービスに力らを入れようと考えていました。会社の経営を安定させることが先決だと考えていました。今は、まだ時期尚早だと…。
この2カ月くらいの間に、いろいろと考えさせられる出来事がありました。そして、業界の中における自分の役割について、考えさせられました。全体がうまく機能していくために、自分は何をしないといけないのかを。そして、女性のニーズを引き出して、それを事業化することが自分の役割の1つではないかと、感じ始めました。もちろん、私だけ、女性だけで行うことではありません。多くの人の協力があって初めてできることです。でも、女性である私の方が、男性よりも、女性のニーズを聞き出しやすいのは確かです。
来年から、女性を対象とした新しいサービスを開始することにしました。その名も “模様替え お助け隊” 、家具の移動や部屋の片づけなど、お部屋の模様替えを一緒にお手伝いするサービスです。組立家具を購入したけれど一人では組み立てるのが大変(組立サービスはすでにありますが、男性のスタッフがほとんどのため利用したくないお客様向けです)、DIYをやってみたいけれど、一人ではなかなか踏み切れず、一緒にやってくれる人を探しているというようなニーズにも、応えていきたいと思っています。(当面は、大阪市内・北摂地域限定の予定です。)
お客様から、いろいろなご依頼をいただき、いろいろなご要望を伺う中で、次の新たな方向性も見えてくるのではないかと、期待しています。女性の潜在ニーズを探り、ニーズが多いものに関しては、将来、本格的な事業化も考えたいと思います。
約1年半前に、全くの異業種からこの業界に飛び込みました。問題(課題)の連続でしたが、1つ1つの問題をどうにか乗り越えようと、一歩ずつ前に進み、ここまで来ることができました。特に、この半年は、多くの人との出会いがありました。中には、傷つくようなこともありましたが、長年にわたって継続できそうなよい出会いもありました。
だからこそ、次の一歩に踏み出そうとしています。一人では乗り越えられない壁も、誰かの助けを借りれば、乗り越えられるかもしれない、そう信じています。今年築き上げた関係が、来年は芽を出し、実を結ぶことを期待しています。すべての出会いに感謝して☆