周りの起業した人たちと自分を比べてみて、私(Kumiko)はずっと何かが違うと感じていました。
多くの起業した人と話していて、「自分の会社」(自分の夢)という意識が強い人が多いことに気づきました。私には「自分の会社」「会社は自分のもの」という感覚があまりないということに。決して、無責任なわけではありません。たとえて言うならば、「株式会社紫音の代表取締役に任ずる。」という辞令をもらった感覚です。かつて、「経営戦略室のマネージャー」という肩書をもらったように、ただそこに「代表取締役」と書かれていた。なんとなく、そんな感じです。
その違いは、起業するに至った経緯や動機、理由によるのではないかと思いました。そこで、起業する人にはどういうタイプの人がいるのか、少し考えてみました。(これはあくまでも私の私見であり、正しいかどうかはわかりません。)
一番よく見聞きするのが、「自分の店を持ちたい」「独立したい」というタイプです。飲食店や店舗、美容室などに多いように思います。何年後という目標を掲げ、それまでにいくらお金を貯めるという話をよく聞きます。私の弟も、このタイプです。(ちなみに、彼はパティシエです。)私も、20代の頃に何度か喫茶店かレストランを経営するように勧められたことがあります。(当時は、休みの日に丸1日かけて料理を作り、人を呼んでもてなすということをしていました。)でも、私の場合は、自分の店が欲しいとは思いませんでした。
特定の業種にこだわらず、「何か大きなことをやりたい」「一旗あげたい」と思っているという話もよく聞きます。社会に出る前から「いずれは」と考えている人もいます。会社でサラリーマンとして働いてみて、やはり自分には大きな組織で働くのは合わないと感じて、いずれは起業しようと考える人もいます。このまま平凡な人生で終わらせたくないと考える人もいます。
思うように再就職先が決まらないから、自分で事業を始める人もいます。本当は雇用されて働きたいけど、仕方なくという感じです。これは、中高年の人に多いです。(ハローワークで働いていた時に、こういう方々によく会いました。)中高年の人の再就職先が少ないという日本の社会問題を反映しているように思います。経営者には年齢制限はないですからね〜。
親や親せきなどに事業をしている人がいる場合は、自らも事業を起こすという傾向があるように思います。家業を継ぐというのとは、また別です。親が自営をしている人は、全く別の業種であっても自らも自営の道に進むという確率が、親がサラリーマンの子供に比べて高い傾向があります。親がサラリーマンの子供に比べ、自営業になじみがあり、イメージが付きやすいのでしょう。私(Kumiko)も、親せきに誰も事業をしている人がいないのになぜって、周りから言われましたから…。(笑)
私(Kumiko)はというと、目立つこと、人目に付くことが嫌いだったので、自分が経営者になるとは思ってもみませんでした。10年前、自分が社長になるなんて、99.9%ありえないと思っていました。「では、なぜ?」というのは、また別の機会にしたいと思います。
でも、だから周りの起業した人とは違うのだと思います。よい、悪いというのではありません。だからこそ気づくこと、できることがあるのではないかと感じています。とはいっても、社長の座にこだわるつもりはありません。ただ単に、今はそれが私に与えられた任務(使命)だから一生懸命取り組んでいるだけ。私よりももっとこの会社の社長にふさわしい人が現れたら、私は喜んで、社長の座を譲りたいと思います。