実務経験は必須要件なの?

ハローワークで働いていた時に、よく「実務経験」が必要と書かれた求人を目にしました。明らかにそう書かれていなくても、若い人なら未経験でもいいけど、ある程度の年齢の人だとやはり経験がないとねと言われることが多かったです。求人募集には書かれていなくても、面接に行って「経験がないと…」と言われたという話もよく聞きました。
若い時にチャンスが与えられなかったら、もう一生無理なの?もうあきらめるしかないの?私(Kumiko)は、そのことに疑問を持っていました。世間一般がそういう傾向なのは、分かります。でも、私はずっと悶々としていました。


「好きなこと」と「できること」は違う

私(Kumiko)は、誤解を受けやすいタイプみたいです。好きなこと(やりたいこと)とできること(やってきたこと)が違います。それが、そもそも誤解を受ける原因のような気がします。
幼い頃から、私は普通の子とは少し違っていました。「友達と遊びなさい」と言われるから、頑張って友達をつくり、頑張って遊んでいました。楽しいからしていたのではなく、それがいいことだと教えられたからしていました。私にとっては、友達をつくることも、遊ぶことも「ストレス」でした。そして、他のことは違う自分のことを責めていました。
私は、夢も希望もない子どもでしたが、それでも2つだけ、やってみたいと思ったことがありました。それは、ピアノを習うことと海外留学することでした。両方とも、経済的な理由からかないませんでした。
ものを作ることが好きな私は、大人になってからも、いつか時間ができたら洋裁を習いたいとか、フラワーアレンジメントを習いたいとか思ったことがありました。他にも、こういう生活がしたいということはありましたが、どれも、諸事情からできていません。


どんどん大きくなるギャップ

仕事においても然りです。やりたいこと(好きなこと)と実際やってきたことが違います。仕事なのだから、当然なのかもしれません。経験をもとにその人を判断(評価)するので、どんどん悪循環しました。一生懸命、無理して頑張ってきましたが、限界が来ました。
人が思っている自分と本当の自分の間に、どんどんギャップができていきました。だから、人の中にいるほど、孤独を感じました。例えば、学歴があるから勉強が好きなのだと誤解されます。でも実際は、私は机に向かっていることが苦痛です。
やったことがない(経験がない)のだから、当然のようにうまくできません。だから、必然的にその役は回ってこなくなり、いつまでたってもできるようになりません。その悪循環でした。私が女性だからという理由で、チャンスが回ってこないこともありました。


試行錯誤を楽しもう!

でも、昨年、経営者となり、その状況が変わりつつあります。たとえあまりうまくできなくても、全部自分でやらないといけない状況になりました試行錯誤しながらも、少しずつ、それを楽しめるようになりました。雇用されていた時には、経験できなかったことです。
私は、社員にも同じようなことを経験してほしいと思っています。これまでやってみたかったけどできなかったことに、どんどんチャレンジしてほしいと思っています。
今でも、「私は、○○しかしたことがないから…」「私にはこれしかできないから…」という言葉をよく聞きます。それが世の常識なのかもしれません。でも、本当にそれしかできないのでしょうか?言い訳しているだけではありませんか?
せめて当社の社員には、新しいことにどんどんチャレンジしてほしいと思います。